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評価:
富野 由悠季
ワニブックス
¥ 840
(2011-04-15)
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アニメの巨匠・富野由悠季監督が「ガンダム」「イデオン」「ブレンパワード」など自作に描いた親と子、父と子、母と子の姿から、共同社会の在り方、30年後から5,000年、1万年後の日本の進む道までを、ミクロとマクロの視点を縦横に駆使して語ります。
(Amazonより抜粋)
富野監督が家族をテーマに自作を振り返りながら現代に、そして通称ガンダム世代に向けて強いメッセージを送るエッセイ…で、いいのかな?
いかにも富野節、とは思いながらも、某アニメ誌の悩みや質問に答えるコーナーなどと比べてみても、ずいぶんマイルド。
そして本が薄い。
…これ、もしかして編集さんがかなり手を入れたり省いてたりしません?
内容もガンダムにこだわらず、家族というキーワードを軸に持ち出す作品も多岐に渡り、なんだかとっても背広の事情でタイトル代えざるを得なかった、みたいなニオイがします。
そういう風に思うと、この本の薄さもなんとなく…。
個人的には「F91」と「V」が好きで、あまり自作をよく言わない富野発言にしても、しかし余りに冷たい「V」への自己評価に戸惑いつつも…でもまぁ、漫画やアニメに限らず、世に出た物をどう捉えるのかは受け手の問題で、送り手の言うことは気にしない!
でも、読んでみて思うところは思うところとして心に刻んでいけばいいんじゃないでしょうか。