加賀藩主前田斉広の三女・勇は、加賀大聖寺藩主前田利之の次男・利極と結婚。(「てんさいの君」)。
日本で初めてサンフランシスコ万博の華族出身コンパニオン・ガールになった女性(「プリンセス・クタニ」)。
新宿のレビュー劇場に立つことになった花音子は一躍スターダムにのし上がるが―(「華族女優」)。
聡明さとしなやかさを兼ね備え、自然体で激動の時代を生き抜く彼女らをドラマチックに描き出した、壮大な大河ロマン!
(Amazonより抜粋)
「銃姫」を読んだのはもう何年前なのか…そこから、高殿円作品はラノベなど飛び出しても、名前を見ると手にしてしまう。
この作品は、江戸末期・明治・昭和初期〜現代までの3つの時代を3人の胆力ある女性たちを主人公として描かれている。
新聞連載だったというから、もし掲載紙を読めていたら、毎日夢中になったことだろう。
朝ドラとか大河ドラマの原作となってしかるべき作品。
遠い血縁であることを、最初のヒロインからずっと、ひとつの陶器が結ぶ。
そのつながりがまたたまらないドラマを感じさせて、グッときちゃうんだよなあ。
戦中戦後のシーンも厳しくもヒロイン目線でどこか暗すぎず、最後のシーンは某番組を想起させる。
中高生から読めるかな。老若男女問わずお勧めできる名作です。
いやあ、ほんとハズレのない作家さんですわ…。