アルとソラは、トラマンテ通りで平穏な日々を送っていた。だが、突然事件は起きる。アルは店とソラを守るため、父とひとつの“賭け”をする。そして、長い旅に出ることになるのだが―。不思議な防具屋を舞台にした心洗われるファンタジー、感動の完結編。
(Amazonより抜粋)
シリーズ最終巻、クライマックスながらもどこか淡々とした独特の文章なのは相変わらずで、逆にその安定感にはホッとする気も。
突き詰めると恋愛に関する親子喧嘩を、兄の協力を得て解決するということなんだけど、本人のつもりで読むとこれがもう大事件なわけで。
最後はもう、ベッタベタな奇跡のラブストーリーで、やりたいことやりつくした!という作者の充実感を読者もまた読後に味わえる。
ファンタジーとラブストーリー好きにはじゅうぶん楽しめるシリーズだった!
デビュー作シリーズと思えば、結構ちゃんと出来てるんじゃないかな。
これはやっぱり3冊揃えてから一気に読破することをオススメしたい。