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評価:
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KADOKAWA/富士見書房
¥ 780
(2014-01-20)
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(Amazonより)
今回は本誌ではなく、付録の「ドラゴンカップ」小冊子のレビュー。
新鋭作家、という触れ込みながらシリーズを持っている作家さんばかりなので、短編なのがどれももったいない感じ。
下記、作家さんごとに。
「オレと彼女の萌えよペン」村上凛
オタリアの変化球版といったテイストか、「漫画家希望の主人公」と「美少女漫画家ヒロイン」の組み合わせ。短編ながらキチっとまとまっていて読みやすく、トップバッターとしてふさわしい。もうひとつ何かパンチが効いているといいなぁ、というのは欲かなぁ。
個人的には2〜3位あたり。
「セクシャル・ノリオ・オンライン(十八禁)」山田有
ソードアートオンラインとスーパーマリオを組み合わせたパロディ。
うーん、単純にパロディだけだと厳しかったかな…主人公のキャラが立たなかった感じ。
個人的に単純パロディだけで押すのが苦手なのもあるけど。
「勇者パーティに加入してからオレが一度も一軍登録されない件について」大楽絢太
ドラクエの馬車の中をオリジナル要素で描いた大楽先生お得意のジャンルで、さすがの安定感。
キャラも立っていて、短編なのがもったいない。本誌→単行本とレベルアップというかクラスチェンジしていって欲しいなぁ、コレ。
2〜3位までポイントが投票できれば票を入れたいところ。
「エターナルフォース・ラブリザード」初美陽一
ライジンを読んでいないので、この作家さんの作品は初見。
それもあったかなぁ、一番面白く感じたので、今回はこちらに1票。
(できれば3位くらいまでポイントをあげたい!)
設定の奇抜さはあれど、設定そのものはなんとなく有耶無耶にされちゃった感もあるんだけど、キャラを絞って状況を過不足なく描いているのでテンポよく読めてしまう。
テンポ、リズムという意味でも一番良かったかも。
イラストつきで読みたいなと思った。
「これより作戦を実行する」アサウラ
イメージ的にはバカテスやベン・トーのクラスメイトたちだけを切り取ったような感じで、ほかの要素と組み合わさってこそ際だちそうな印象。
短編で、作家さんの持ち味を出すという意味では絞込み方などはこれでいいと思うんだけど、ベン・トーを読んでいる人にはセガもバトルも無いので物足りないかも…。
あ、何より主人公が不在という印象をもってしまったかな、これは私の思い込みなんだろうけど。
「ワールド・エンド・スーサイド」大黒尚人
極秘特務機関のエージェントが阿呆なミッションを真面目にやろうとするコメディ。
オチが唐突なんだよな〜もうちょっと布石があると良かったんだけど、短編だもんなぁ。
そういう意味ではこれも本誌→単行本など、もっとページがあってこそ盛り上がるタイプだと思う…。